我が国には、 職人さん(以下職人)と呼ばれる人達の粋を尽くした  絢爛雅やかな芸術品が数多くあります。
     
     一方、機械技術などの発達により様々なものがとても便利に変化し、
     人々のものに対する見かたや感覚も変り、手間のかかるものは少なくなっております。
     
     便利さの追求という大きな流れが変わることは無いように思われますし、
     私共も日常生活においてその恩恵を大いに受けていることも事実でございます。
     
     ネット社会となり手軽にインターネットで手に入りとても便利なのですが、
     昨今は情報の信頼性が低下しその分粗悪なものや、ごまかしも多いように思われます。
        
      「 私共の使命とは・・・」 
      『 本物 』 を伝えること。 職人が作る一つひとつのもの。
     
     大袈裟ではありますが、私たちの心の奥底に響くものは、
     苦行を経た職人たちの心であると信じております。
     
     季節を愛でる精神に富む職人が、自然の原理原則を忠実に日本の美しさを表現した
     作品が日の目を見るまでには、長い年月と多くの手間がかかります。
     
    それだけに作品に込められる思いも深いものであり、「手業」独特の優美さを醸しだします。
     
     「袖を通していただく人の人生を物語り」、「最高に輝いてもらえるように・・・」
     
     私共は、職人が魂を織り込んだ作品を大切にしていただける方々に
     ご案内させて頂きたいと思っております。
     
     残念ながら職人達は、 自分が手塩に掛けた作品を、
     お召しになる方がどのような方なのかを知る機会は中々ございません。
     
     顔の見えないネットでのつながりだけではなく、
     技と心を、お客様と職人様とがつながるように・・・   
     もっとも大切な、「 ものづくりを 」
     それが吉祥の、使命 だと思っております。